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事例紹介
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適正賃料を査定するシステムは、周辺の家賃相場、人口密度、犯罪率などで家賃相場判断し、周辺物件の空室率が低ければ家賃を少し上げようという判断をするようです。
不動産投資の分野では、ビックデータを活用した投資分析を行い、投資対象エリアの人口統計、地価、商業度合などのデータにより、投資しようとしている不動産の将来の家賃の下落率や、空室率の予想、利回りの予想などをして不動産の現在価値を判断しその投資が適正なのかの手助けをしてくれます。
こうなるとAIが人間に取って変わられていくのかという考えになります。
AIはビックデータなどの評価関数は得意だけど、何かを生み出す分野ではまだまだ人間には及ばないようです。
膨大なデータから将来を分析することは得意だが、それ以外の変則的な要因には対応ができない。何が言いたいかというと、不動産は当然、上記で述べた周辺相場や人口動向、経済的な要因等に左右される側面がある一方で、人間の感情も大きく作用します。一般的な相場ではなく、売主の事情、買主の事情があって個別的に価格が成立することが多く、オーナーとテナントの関係性で個別的に家賃が形成されることもよくあります。
間に入る仲介人や管理会社等の関係者はそれぞれの感情を忖度し、うまく双方をマッチングさせる能力が必要になります。これがAIにできるのかいわれると、現在のところまずできないでしょう。
そのため、今後は変わらず人の感情などのアナログな部分への忖度と、AIやIT等のデジタルな部分をそれぞれの得意なポジションから活用し利用していく必要があるでしょう。
文:加納
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